うつ病での休職・復職、産業医面談では何を話せば良い?よくある不安や疑問に答えます

「仕事がしんどいと感じていたときに同僚や上司から産業医との面談を勧められた」

「産業医は、何をする人で、面談では何を話せば良いのだろう?」

この記事では、うつ病などのメンタル不調がきっかけで、休職・復職時に産業医面談を設定された方、産業医とのコミュニケーションについて疑問や不安を抱えている方に向けて、産業医の役割や期待できるサポート、面談時のポイントについて解説します。

1. 産業医が社員のメンタル不調に対して行うこと

今回は、産業医が行っている業務の中でもメンタルの不調を感じている方向けの内容に絞ってお伝えします。

①休職前の面談

産業医は、精神的な不調が見られる社員に対して面談を実施し、精神科の受診を勧奨したり、精神科から出された診断書の内容を見て、休職指示を出したりする仕事をしています。

ただし、自身ですでに精神科を受診している場合など、精神科受診を勧めるための面談は行われないこともあります。

「精神的な不調が起きていて、仕事をするのが辛い」と思ったとき、産業医への相談を検討してみましょう。

会社によっては、産業医が毎日いるわけではなく、月1回のみ出勤という場合もあります。

まずは会社の人事部や健康管理室で、産業医の相談窓口や日程を確認してみましょう。

また、あなた自身が相談先を必要としていなくても「この人、最近しんどそうだな」と周囲の人が感じたときに、上司から産業医との面談を勧められることもあるかもしれません。

休職が必要という判断にならなかったとしても、職場で健やかに過ごすための方法を一緒に考えてくれることもありますので、気軽に相談してみましょう。

②復職前の面談

産業医は、休職している人が復職できる状態かどうかを確認するための面談も行っています。

復職に向けた面談で産業医が主に見ているポイントは以下の4つです。

1)症状が落ち着いている、もしくはコントロールできているか

産業医が復職検討の面談を行う際には、

①服薬や通院が安定してできているか
②体調を安定させるための自分自身の工夫(ストレス解消手段など)があるか

といった点を中心に、症状が落ち着いているかどうかを判断します。

気分の落ち込みや不眠などの症状が続いている状態で無理に復職しても、業務にスムーズに復帰することは難しく、体調がまた悪化してしまうリスクもあるためです。

産業医は面談で、主治医からの申し送り事項を確認したり、本人に「最近、ひどく落ち込んで動けなくなったり、涙が止まらなくなったりしたことはありますか」など、日々の様子を質問したりします。

2)生活リズムが整っているか

うつ病などのメンタル不調で休職した際、回復に向けて何よりもまず大切なのは、「十分な休養を取ること」です。

一方で、症状がある程度落ち着いてきて「復職」を視野に入れる段階では、仕事を再開するための生活リズムの立て直しが必要になります。

「食欲がなくてあまり食べなくなっていたからか、少し動くだけで疲れてしまう」「不眠から昼夜逆転してしまい、今も朝起きるのがしんどい」など、休息を取っている間に、いつのまにか生活リズムが乱れてしまっていることも珍しくありません。

朝に起きて、3食ご飯を食べ、日中活動して、夜は早めに寝る、といった正しい生活リズムを整えていくことが重要です。

復職に向けて、出来るところから少しずつ改善をしていきましょう。

3)仕事に必要な体力が戻っているか

休職すると活動量が減るため、自分が想像していた以上に体力が落ちてしまうことがほとんどです。

長時間机に座って仕事をしたり、通勤電車に揺られたりと、日々の仕事では意外と体力を使います。

また復職直後は、不安や緊張から、いつも以上に疲れが出やすくなります。

産業医は、これらに対応できる体力が戻っているかを判断するために、「最近はどんな活動をしていますか」「毎日どのくらい動いていますか?」などの質問をします。

4)復職に当たって必要なサポートは何か

以上に加え、復職する上で不安に思っていること、職場環境(座席の配置や休憩のとり方など)についてのリクエストや、症状が再発した際の対応や相談方法など、スムーズに職場復帰するためにどんなサポートが必要かなども、復職前面談で確認します。

③健康相談

①のようにすぐに休職が必要と思われる状態でなくとも、健康診断の結果やストレスチェックの結果から、メンタル面の不調が疑われるときに産業医面談が行われることがあります。

もちろん、社員側から健康面の問題を相談することもできます。

2. 産業医とのかかわり方 気になる疑問Q&A

ここからは、Q&A方式で疑問に答えていきます。

Q. 産業医と話したことは上司や同僚にばれる?

医師には守秘義務があるので、面談で伝えたことが勝手に上司や人事部に共有されることはありません。

産業医が「職場での必要なサポートを検討するために、上司に伝えた方がいいのではないか」と考えた場合は、あなたの同意を得た上で申し送りがされることになっています。

ただし例外として、自傷行為や自殺企図が見られるなど、本人や周囲の健康を守るために緊急性が高い場合には、本人の同意を得る前に上司などの関係者に報告することができるとされています。

参考:産業保健に関する情報サイトさんぽみち「産業医面談の“守秘義務”と“報告義務”の微妙な境界線」2020年1月7日公開、最終更新日(本記事作成時):2021年12月9日

Q. 産業医は誰の味方なの?

会社と労働者、どちらかに強く肩入れすることなく、あくまで中立の立場から、従業員の健康状態などを客観的に判断するのが、産業医の役割です。

一方で会社には、従業員が健やかに働くことができるようにサポートする義務があります。

産業医は、こうした原則のもと「働ける状態であれば復職に向けてサポートする」「復職が難しい、危険だと考えたときには復職を少し遅らせる」といった対応をとります。

Q. まだ体調は不完全だけど早く復職したい……産業医に嘘をついたら問題になる?

同僚に遅れたくない、経済的な不安があるなど、多少嘘をついてでも早期に復職をしたいという気持ちが起こってしまうことは理解できます。

しかし、嘘をつくことなく自身の健康状態を正直に申告することは労働者の義務ですし、何より、ご自身の健康や安定した就労のためにも大切です。

仮に体調が不十分であることを隠して復職できたとしても、無理がたたってまた体調を崩してしまうことがほとんどです。

2回目の体調不良をきっかけに、職場を退職することになる人もいます。

自分の状態を一時的に良く見せることよりも、実際に復職に必要とされる状態に向けて努力をするほうが、長い目で見ると健やかに働くことにつながります。

使える金銭的サポートや、専門職のサポートを受けながら、復職に向けて、焦らず体調を整えていくことが大切です。

Q. 産業医面談をしたくない。拒否することはできるの?

産業医面談は、基本的にはあなたが健やかに働くために必要と判断されて設置されるものなので、受ける方がよいでしょう。

ですが、「今はまだ体調が悪く、すぐに面談に行くのは難しい」という場合には、心身の状態を正直に伝えることで、面談の延期が可能です。

「自分の復職が遅れてしまうのではないか」と不安に感じ、産業医面談を拒否したいと考えている方もいるかもしれませんが、復職を考えるうえでは好ましくありません。

復職面談を拒否してしまった場合には「この人が復職可能なのか」という判断材料を産業医が得られなくなるため、あなたが「復職可能な状態にある」という判断が下されなくなってしまうからです。

Q. 産業医面談までに用意しておくことはあるの?

産業医面談は、復職に向けた一つの通過点でしかありません。

症状のコントロール、ストレスコーピング、生活リズムを整える、体力をつけるなど、復職を見据えた準備が、そのまま産業医面談に役立ちます。

こういった小さなことの積み重ねが、復職に近づく一歩になります。

ひとりで行うのが難しい場合には、訪問看護やカウンセリングなどを使って、続けるための環境調整をサポートしてもらうと良いでしょう。

3. 産業医以外に相談先として頼れるのはどんなところ?

皆様の中には、「産業医に対して腹を割って話しにくい」「自分の味方であると感じられない」という人もいるでしょう。

産業医も、医者である前にひとりの人なので、相性が合わないということも当然あります。

産業医は代えるのが難しくても、会社内や、会社の外に頼れる人はたくさんいます。

社内で頼れる他の相談先

産業保健師、産業カウンセラー

会社には、産業医のほかにも看護師資格を持った産業保健師や、カウンセラーの資格を持った産業カウンセラーという職種の人がいる場合があります。

産業医だけでなく、これらの職種の方が相談に乗ってくれることもあるので、気軽に連絡してみましょう。

信頼できる同僚や先輩、上司など

日々の様子や復職に向けての不安などを、信頼できる会社の同僚や先輩、上司などに話してみるのもひとつの手です。

会社が設定する産業医面談に限らず、こうした人たちに連絡をとって、休みの日やランチタイムなどにカジュアルに相談に乗ってもらうことで、気持ちが楽になることもあるかもしれません。

社外で頼れる相談先

信頼できる友人

昔から付き合いの長い友達など、会社と直接かかわりのない相手だからこそ、悩みや不安を正直に打ち明けることが出来る、ということもあるでしょう。

ただ話を聞いてもらうだけで心が軽くなるかもしれません。「○○さんに話を聞いてもらいたいな」と顔が思い浮かぶ友達がいれば、ぜひ連絡を取ってみてください。

訪問看護やカウンセリングなど、社外の専門職サービス

友人に話すことには抵抗があるということであれば、カウンセラーなどの専門職に打ち明けるのもおすすめです。

このサイトを運営するコモレビは、「精神科訪問看護」という枠組みで、ご自宅に訪問してのメンタルケアサービスを行っています。

保険が使えるため、休職中でも安心してご利用いただけます。

東京都在住の方でサービスの利用をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

4. 産業医はあなたが健やかに働くためのサポートをする人です

産業医は、働く社員が健やかに働けるように、客観的な立場から、社員の健康状態を見極め、休職や復職に関する助言や判断をする仕事です。

復職に向けてまだ体調が十分でないと判断した場合はストップをかけることもありますが、それも、あなたが健やかに働き続けるための判断であり、決して敵対する相手ではありません。

もちろん、あなたも産業医も、ひとりの人と人である以上、相性が合わないと感じられたり、相談をしにくいと思ってしまったりすることもあるでしょう。

産業医は、専門性を持つ社内のリソースの一つであると捉え、社内外の他の専門職や信頼できる友人などにも頼ることも一つです。

安心して復職ができるよう、体調や生活リズムを整えるための準備を焦らず重ねていくことが大切です。

メンタルケアサービス
「コモレビ」とは

コモレビ

コモレビ自宅訪問型のメンタルケアサービスです。現在、都内かつ新宿駅から片道40分圏内にお住まいの方を対象としております。

メンタルヘルスを専門とするスタッフが、ご利用者様の自宅に直接うかがい、お話をさせていただきます。心身の調子が悪く外出がむずかしい場合でも安心してご利用いただけます。

1回約40分。精神科経験のある看護師や、精神保健福祉士などの国家資格を持つスタッフとの対話・相談を通して、日々のさまざまな悩みや不安に向き合い、解決を目指すことができます。

サービスのご利用にあたって、まずは無料の利用面談を承っております。利用面談では、お悩みやお困りごとなどをお聞かせ頂く中で、どのような形でコモレビがお力になれるか一緒に考えていきます。

また料金体系、利用可能な地域、医療保険や各種制度の適用、その他サービスに関するご不明点や気になることがあれば、以下よりお気軽にお問い合わせください。

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